栗の木エッセー作品紹介
2009年03月04日
昨年春に募集した「栗の木エッセー」ですが、今年新たに一通のご応募が届きました。
ご応募いただきましたこと、大変嬉しい限りです。
またこの場で掲載したいと思いますので、是非ご覧下さい。
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「公式スポンサー」
静岡市 杉山みき 様
私は友人と二人で年に二、三回ホームコンサートを開いている。友人が弾く電子ピアノに合わせて二人でデュエットをするのだ。無料と言うと返って気にする人もいるので、お客様にはお茶代として一人三百円ずついただいている。
二年前、私達はふとしたきっかけで知り合った鈴木さんとおっしゃるご婦人をそのコンサートにお招きした。コンサートの開演一時間前、私達が発声練習をしていると、ドアをノックする人がいた。鈴木さんだった。
「コンサートとても楽しみにしていたのに、少し体調が悪くて出席できません。でもこれだけはお届けしたくて。」
と、体調がお悪い中をこの日のためにわざわざお友達に頼んで焼いてもらったと言う見事なケーキを届けて下さったのだ。これから又すぐに家に帰って少し休まれると言う。
その時私達は初めて鈴木さんが腎臓が悪くて、病院で週三回の人口透析を受けている事を知った。
「そんなご心配がないように料金をいただいているのですから。」
と、案内状にも書いた事を言ったが、鈴木さんは
「いいえ、お招き頂いて本当に嬉しかったのです。ずっと楽しみにしていましたので今日は本当に残念です。次のコンサートには又絶対に誘って下さいね。」
と帰って行かれた。
その時から鈴木さんは私達のコンサートの公式スポンサーになった。コンサートの度にシャレたクッキーやおいしいチョコレートなどを持って、ご自身で運転される車にお友達も一緒に乗せて来て下さるおしゃれでステキな鈴木さん。
そんな鈴木さんのやさしい笑顔と、甘いお菓子をいただいて、私達のデュエットにもますます磨きがかかっている。かな?


