栗の木エッセー作品3
2008年11月25日
本年春に創業二百年を記念して募集しました「栗の木エッセー賞」のご応募総数830編のうち、計13作品を連載でご紹介いたします。
独自に持つ「お菓子」への思いがたくさん詰まっています。
どうぞご覧下さい。
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ヨモギ団子の思い出
岐阜県 山崎和子 様
春になると土手に生えるヨモギを心待ちしていた。我が家の子どもはもう二十六歳、二十二歳になる。
転勤族の我が家は東京、盛岡、埼玉、会津。岐阜と移り住み、どこにいってもその土地土地のヨモギをとってヨモギ団子を手作りしてきた。家庭訪問の先生に出すお菓子はいつもヨモギ団子だった。先生方は「お茶いりません」といいましたが、「これは尚美としずながつくったヨモギ団子です。どうぞ」というとどの先生もたべてくれた。
ヨモギ団子の一番の思い出は東京にいたときの板橋区と練馬区にまたがる光が丘公園で作ったヨモギ団子だ。
当時子どもは三歳と小学一年生だった。
私は子供が生まれて二ヶ月くらいから、区の子育て講座で育児サークルを作って子どもの預かり会いをしてきた。
そこは自主保育モモといった。公園には季節ごとにツクシやヨモギが生えてくる。
私らは子どもと一緒にときにはお父さんも巻き込んで、公園でたき火をして、パンを焼いたり、焼き芋を作ったりしてきた。
ヨモギ団子は二日にわたって作った。まず公園の土手のヨモギをとる。子供らは「ヨモギって葉っぱの後ろが毛が生えてるね」と感激した。
次の日、大鍋でヨモギを沸騰した湯にいれる。さましてじょきじょき切る。更に団子粉を噴かす。そしてヨモギと熱い団子の粉を混ぜる。緑の美しい色に変身。作ってきたあんこを詰めて子供らが自由な形に作る。光が丘特性ヨモギ団子だ。
子供らと一緒に作ったヨモギ団子のお菓子の味は忘れられない。


